チャイルドシート、回るタイプと回らないタイプのメリット・デメリット

「チャイルドシートの回転式と回らないタイプはどっちがいいんですか?」と、売場などでよく訊ねられます。

今回は回転式シートと固定式シート(回らないタイプ)、それぞれの特徴をまとめてみました。
チャイルドシート選びのご参考になればと思います。


ママ目線での比較



■乗せ降ろし

乗せ降ろしのしやすさが回転式シートのメリットとされています。
特に、ドライブ中に寝てしまった赤ちゃんを起こさずに降ろしやすい点はポイントが高いのではないでしょうか?

ただ、ユーザーアンケートによると「(回転機能を)あまり使わなかった」、「歩き出したら自分で座る」といった声もちらほら見受けられました。


固定式シートの場合、後向き使用時にシートベルトが乗せ降ろしの邪魔になるケースがあります。ベルトの上から乗せ降ろしすることもできなくはないですが、落下の恐れがあるのでおすすめしません。
したがって、反対側のドアから乗り込んでの乗せ降ろしが基本となります。
これが面倒と感じられる方にはデメリットとなります。
なお、これはシートベルトで取り付けるタイプの場合で、ISOFIXタイプには当てはまりません。



■重さ

回転式シートは構造が複雑なため、シート本体が重くなりがちです。
カーシェアリングやレンタカーでの使用、帰省シーズンにおじいちゃんの車に載せ替えるなど、載せ替えやすさや扱いやすさを重視するなら、固定式の方がおすすめです。

ただ、固定式でも重いものはあります。購入前にお店で実際に持ってみることをおすすめします。


お子さま目線での比較




■快適性

回転式シートには、お子さまを乗せた後でシート角度を変えられるものが多いです(ただし安全面への考慮から、リクライニング幅は5〜15度程度に抑えられています)。


固定式シートの場合、特に新生児対応モデルではしっかり固定するためのリクライニング(装着時にシートの角度に合わせる)機能はあるものの、取り付け後の角度調節機能はありません。


安全面での比較

安全性の大前提として「衝突時にシートが極力動かない(車のシートから離れない)」ということがあります。
固定式シートの軽量・低重心という構造はこの前提に基づいたものです。
つまり固定式シートのコンセプトがこの点です。

回転式シートは座面下に回転機構があるので座る位置も重心も高くなりがちで、この点では不利な傾向はあります。

ただしこれは、回転式が安全面で固定式よりも必ず劣るということはでありません。
安全性能は製品により異なります。
また、ISOFIXの普及や低座面の回転式シートの登場などで、今後この傾向は変わってくるかもしれません。


その他の比較


◾️取り付けられる車種

シートベルトで取り付けるタイプの場合、回転式シートは本体重量をサポートレッグで支えるため、車の床形状などの兼ね合いから固定式シートに比べると適合車種がある程度限られます。

なお、ISOFIXタイプの場合は回転機能の有無による適合車種の差はありません。


◾️価格

基本的には固定式シートの方が低価格です。
ネット通販では、1万円を切るものも多々あります。

回転式シートもネットでは安くなっているものがありますが、処分品などを除けばやはり固定式には及びません。

特に安価な商品をネットで購入される場合は、きちんと認可を受けた製品かどうかを確認してください。


まとめ

ここまでをまとめると、

・回転式=ある程度の安全性をキープしながら使い勝手や快適さを重視。
・固定式=より高い安全性を追求しつつ、使い勝手や快適性もある程度配慮。

という傾向があるといえます。
安全性・快適性・使い勝手のバランス配分が違う、といってもいいと思います。

あくまで「バランス配分」であって、「ゼロか百か」ではありません。
快適性や使い勝手を重視している製品でも、安全性がおざなりということはありません。
また安全性に特化している製品でも、取り付けやすさや新生児の姿勢といった配慮は当然されています。

結局のところ、どちらの方が優れていると一概にいえるものではないので、それぞれの傾向を踏まえてライフスタイルに合ったものをお選びいただければと思います。